。゚+蜜月+゚。



ぁぁ、俺が何言っても無駄だ・・・・。




結局その日は父様は来なかった。




ここの世界は俺たちの住む世界より時間の流れがはやいからな。




母様の父様にあたる王は娘が帰って来て嬉しそうだ。




母様はずっと俯いているし、食事も残していた。




「・・・母様、父様に謝れば?」




「・・・私はディクス様に会いに行くことが出来ないのよ?」




母様が悲しそうに言った。




そうだ。人間だもんな。




「・・・人間なんかより・・・妖魔の女性のほうがいいのかしら・・・」




それはないと思うけど。




父様は母様以外に興味ないもん。




次の日も次の日も父様は来なかった。




母様は毎日庭の花をボゥと見つめていた。



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