。゚+蜜月+゚。
風が収まって、ミリアが静かに目を開けるとディクスがポツンと部屋に立っていた。
「・・・・ディクス様・・・・」
ミリアが小さく呟くとディクスがミリアのもとに来た。
ディクスの少し冷たい手がミリアの顔に当たる。
「怪我はないか?」
「・・・はい」
「よかった」
ディクスが安心したように笑うとミリアに抱き着いた。
「ディクス様・・・・?」
「ミリアを楽しませるために旅行に来たのに怖がらせてしまった」
「・・・ぇ・・・・」
私のため・・・・・?
ミリアは心が暖かくなった。
そして遠慮しながらディクスの服にしがみついた。