。゚+蜜月+゚。



「ミリア姫を助けたら、ミリア姫をくださいね?」




妖艶に笑うと、ワインを飲みほした。




妖魔のもとに近づく男。




「雑魚ども、俺のものになる女からどけ。」




妖魔は喰いつづける。




男の目の紅が濃く鮮やかになった。




「散れ!!!!」




「「「「「「ギャァァァァァァ!!!」」」」」」




姿が消える妖魔。




妖魔のいた場所には、小さく倒れるミリア。




血だらけのミリアのもとに歩く男。




「・・・・・・・・・・・」




苦しそうに息をするミリア。




今にも息は止まりそうだ。




男は、ミリアに着ていた黒いマントをかけて抱き上げる。




ドロっと血がテラスに広がっている。




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