。゚+蜜月+゚。



自分でもわからなかった。




ディクスに会いたいと思う自分が。




部屋の中で、一日中過ごす。




淡いピンクのドレスが涙で濡れる。




ミリア姫は妖魔に乗っ取られている・・・という噂が流れた。




国王はミリアを無理矢理に部屋から出した。




「ミリア、ミリアはもう妖魔に襲われないのだ!外に出てこい!」




「・・・襲われない・・・・?」




「ディクス君が薬で治したそうだ。」




・・・ディクス様が・・・・。




あぁ・・・・私・・・いらなかったのね・・・・。




「だから外にでても大丈夫なのだぞ!」




「・・・はい・・・」




それからミリアは毎日のように外に出ていた。




「・・・・・」




ミリアはいつもどこかを眺めていた。



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