。゚+蜜月+゚。
「泣くな、気分が悪くなる」
頬がヒリヒリと痛む。
あ・・・・、私・・・・死んじゃうんだ。
ディクス様に嫌われて・・・・。
ミリアの顔は大粒の涙で濡れる。
首筋に噛み付く牙が痛い。
ミリアは悲しみに落ちる。
「・・・・」
・・・・ディクス様・・・・。
「・・・・ディ・・・クス・・・さ・・・ま・・・」
消えそうな声で、ミリアはディクスを呼んだ。
すると強い風が吹いた。
「・・・貴様・・・・」
聞いたことのある声。
ミリアは声のするほうを向いた。
「・・・ディクス様・・・」
ディクスが二人。
ミリアはディクスを見比べた。