。゚+蜜月+゚。
すると牙を紅く染めたディクスが笑い出した。
「久しぶりだな、ディクス・・・・」
顔が変わっていく。
瞳が紫。
「ドナク・・・貴様か・・・!」
ドナクという奴は笑いながらミリアを担いだ。
ミリアのか細い声の悲鳴がディクスまで届く。
「ミリアはただの人間だ。離せ!」
「ただの人間・・・?違う違うこんなに美味い血は初めてだ。」
ドナクがミリアを地面に落とすと妖魔が群がってくる。
ミリアの意識は薄く、身体を動かすことが出来ない。
甘い香りがディクスの鼻をかすめる。
「・・・今日は挨拶にきただけだ。その女はお前のじゃないのか?」
ミリアを見ながらいうドナク。
ミリアの悲鳴が聞こえる。