。゚+蜜月+゚。
ホロホロと涙が流れた。
「・・・・っ・・・ひっ・・・・」
悲しい・・・・。
パコ・・・。
箱を元通りにした。
「・・・」
部屋のソファーに座って泣いた。
薄暗い部屋の中に聞こえるのは、私の泣く声だけ。
マリーもいない。
今のミリアは、ホントにひとりなのだ。
「・・・あなた、人間?」
艶やかな声。
思わず振り返る。
「・・・美味しそうな人間ねっ!!!」
一瞬でミリアの身体は宙に舞う。
艶やかな声の女の人の指先からは、糸が出ていた。
「あたしは蜘蛛女。ディクスの女よ」
蜘蛛の巣に捕まるミリア。