last love♥キミがくれた一生分の恋
『トーヤ!』
「ん?どした?」
『大丈夫?』
「大丈夫だよ。ありがとう、瀾音。」
瀾音は優しい。
人に対して。
自分の事よりも人の事を考える。
もうちょっと我儘言ったっていいのに…
「瀾音…何かしたいことはないのか?最近学校にも行ってないから暇だろ?」
『やりたいこと…あるけど…トーヤに迷惑かけちゃう』
「瀾音はもっと俺を頼っていいんだよ。」
『……いいの?』
「あぁ。」
『私…歌手になりたいって昔から言ってたでしょ?この体はいつまで持つか分からない。それでも、この夢だけは諦められない。迷惑いっぱいかけちゃうかもしれないけど、私…歌手になりたい!』