秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


……って。


あたしは何を考えてるんだろ。



くだらないことを考えるより、早く中に入ろう。




ドアに手をかけ、控えめに開けた。





…………ガララッ




「…?」



あれ、副会長いない?


目の前に見えるのは、なんだかよくわからない段ボール箱の山。



……どういうこと?




ドアを開けたまま固まっていると…






「ぁ、やっと来た。」


「……ぇ…」





どこからか、そんな声が聞こえてきた。


いつもは遠くからマイク越しに聞いている、ちょっと低くてよく響く声。





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