秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


下屋敷先輩と同じようなことを、してみようと思った。


なんかわかんないけど

悔しかった。




「……キヨ?」


「…ごめん、いきなり。
迷惑だったでしょ?」



売店の行列に並び、掴んでいた手を離した。

ごめんね、善樹。



すると善樹は……




「…手くらい、いつでも繋いでやる。
でも、手だけな。手だけ!!」


「ふっ…うん。ありがとう。」




急にそんなことを言い出す善樹に、つい吹き出す。


あたしが有りのままでいられるのは、家族と…美央と善樹くらい。



やっぱりそのまま接する方が楽だし、楽しいの。




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