秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


次々に照れくさいことばかり言う善樹に、あたしは瞬きを忘れていた。


そんなこと、言われるなんて初めて……




「ぁ…」


「ね?だから自信持って。
俺はキヨのこと、いいと思う。」





違う。初めてじゃないよ。



“中川さんは可愛いんだから”


“俺は、中川さんのこと
いいと思う”




そう言ってくれた人

美央と善樹の他にもいた。




さっき先輩が置いていったものを飲んでみる。


それは……




「先輩っ…」




なんで、わかったんですか?

あたし…好きだなんて言ってないのに。




コップの中に入っていたのは

先輩と出かけたときに飲んでいたオレンジジュースだった。





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