秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


こんな近距離は初めてで、心臓がバクバクいい出す。


ち、近い………



近いといっても、1メートルくらい離れているんだけど

今までのあたしには近すぎる。




「め、迷惑だなんて……!!!

昼休みなのに、わざわざありがとうございますっ。」




勢いよく頭をさげる。


……先輩と同じ空間にいるなんて

夢みたい…




「ふふっ、面白いね。

中川さん……でいいのかな?」


「ぁ、はい。」




慌てるあたしに

先輩はまた、あの時みたいに優しく笑いかけた。





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