秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
『だって清嘉、会長のこと好きなんでしょ?
誘ってみたら〜?』
「っむ、無理だよ!!
先輩には下屋敷先輩が……」
やっぱり企んでた。
おかしいと思ったんだよね。
「それに……
先輩に連絡する勇気ない…」
喋っていくうちに下がっていく声量とトーン。
……カッコ悪いな、あたし。
『じゃぁ、誘うのやめたら?
あたしとダーリンの二人で行ってくるから。
善樹はその日用事があるみたいだから、一人で行くことになるわよ?それか寂しくお留守番ね。』
「美央っ…」
淡々と話す美央に、言い返すことが出来ない。
.