秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
「今日はね、この段ボールのことで話があるんだよ。
立ちながらもあれだし、座ろうか。」
言われるがままに、先輩と向かい合わせに座ると
視線がぶつかった。
「っ……///」
「あはは。そんなに緊張しなくていいよ?
簡単な話だからさ。」
だからリラックスして? と
眼鏡の奥で目を細めた。
図書室には、あたしと先輩以外は誰もいなくて
余計に心臓のドキドキが響いて聞こえた。
「図書委員はどう?
もう慣れたかな。」
「ぁ、はい。
初めに比べたらだいぶ…
先輩が、副会長に手伝ってもらえるようにしてくれたので。」
あわあわしながら喋ると、先輩はニコニコと微笑みをくれた。
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