秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
先輩には、下屋敷先輩が
彼女がいるんだから。
なかなか動いてくれない指で
《ごめんなさい。用事が出来て行けなくなりました。
自分から誘ったくせにスミマセン。
先輩は、彼女と行ってください。自分勝手で本当にごめんなさい。》
と打った。
これでいい。
いいの。
しっかり送信し、携帯を閉じる。
「っやだ。バカなあたしっ…」
自分で断ったくせに、溢れてくる涙。
あたしがもうちょっと可愛かったら…
自分に自信があったら…
そんなことを考えては、ため息をつく。
自分の情けなさに呆れた。
.