秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


「今日は楽しかったです。
ありがとうございました!!」



夜8時。

楽しかった時間は終わり、先輩に送ってもらった。



玄関前で、先輩にサヨナラを言う。




「俺も楽しかった。
ごめんね、あの子と行くはずだったのに。

無理矢理誘ったみたいになって。」




先輩は髪を掻き上げながら、ちょっと顔を歪ませた。


…なんで、そんな顔するんですか?



あたしの強がりで、断っただけで

本当は泣くほど先輩と行きたかったのに。




「あたし…先輩と行ってよかったです。
今度、武蔵の散歩に誘いますから。連絡しますね!!」




あたしはそんな先輩に向かって笑いかけたのだった。




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