秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


あたしに話しかける男の子なんて、副会長くらいしかいないもん。

一年生の校舎に二年生がいるからか、副会長だからか、騒がしくなる廊下。




「…今日、メシ食ったら図書室こい。」


「え??」



今日??

なんで?




「あの、なん……」


「俺は知らねぇ。会長命令だからな。
絶対行け。いいな?」




あたしの言葉を遮った副会長。

会長 という単語にまた心臓が跳ねる。


……会長が?




「わかったか?」


「……わ、わかりました。
2時半くらいでいいですか?」


「あぁ。」



副会長はそう頷いて、二年生の校舎に戻っていった。




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