秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


先輩はあたしの斜め前の席に座って、乱暴に足を組んだ。


……やっぱり、なんかあったんだ。

それとも…あたしがなんかしたのかな!!?



眼鏡を押し上げて、下を向く先輩を見て不安になる。

ぁ、謝った方がいいよね…?




ずっと俯いたままの神崎先輩の前に立って、勢いよく頭を下げた。




「先輩っ……

ごめんなさい!!!!」


「……」


「あたしがなんかして怒ってるんですよね…?
気付かないでごめんなさいっ…」




心当たりは全くないけど、先輩が怒ってる理由が自分の所為だったらイヤだから

嫌われるのがイヤだから


ずっと頭を下げていた。




.
< 178 / 507 >

この作品をシェア

pagetop