秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
先輩はあたしの斜め前の席に座って、乱暴に足を組んだ。
……やっぱり、なんかあったんだ。
それとも…あたしがなんかしたのかな!!?
眼鏡を押し上げて、下を向く先輩を見て不安になる。
ぁ、謝った方がいいよね…?
ずっと俯いたままの神崎先輩の前に立って、勢いよく頭を下げた。
「先輩っ……
ごめんなさい!!!!」
「……」
「あたしがなんかして怒ってるんですよね…?
気付かないでごめんなさいっ…」
心当たりは全くないけど、先輩が怒ってる理由が自分の所為だったらイヤだから
嫌われるのがイヤだから
ずっと頭を下げていた。
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