秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


先輩とお祭りに行ってからまだ1週間ちょっと。

なのに、1ヶ月以上会ってなかったような気がして……



あのときと同じように微笑む先輩に、心臓が素直に反応する。




「それに、中川さんの所為で冷静になれたよ。

ありがとう。」


「ぃ、いぇっ。あたしは何も…」



ただ勘違いして、頭を下げただけですから。



今のあたし…絶対真っ赤。


先輩は慌てるあたしを見てまた笑った。




「中川さんって、見てて楽しいね。」


「え??」


「ぁ、ごめんごめん。変な意味じゃなくてさ…

行動とか、仕草とか、一つ一つが面白くて可愛いから。」





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