秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
ボーッと先輩を見つめていると…思ってもいない言葉が降ってきた。
「ちょっとだけ、中川さんに会いたくなったから……
わざわざ来てもらってごめんね?
今度は……」
「ぇ…」
先輩が囁いた。
そして、あたしの頬を突く。
先輩の指が触れた瞬間、熱くなる。
“今度は……俺から会いに行くからね”
その言葉の意味を理解するより先に、身体が震えて
心臓が跳ねた。
あたしは、眩しいオーラの先輩を
ドキドキしたまま見つめていたのだった。
.