秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
「青のりとか大丈夫?」
「は、はい。」
手際よく作っていく先輩に、周りの子も見惚れている。
もちろんあたしも。
先輩がかけると、青のりも金箔に見える……
「はい、出来上がり。
熱いから気を付けてね。」
笑顔で渡されたお好み焼き。
たぶん、同じくらいあたしの体温も熱い。
「…ありがとうございます。
美味しそう…」
ボソッと言うと、それが先輩に聞こえたみたい。
さっきみたいにスッと手を伸ばして
あたしの頭に触った。
触れられた瞬間、ドキッと身体が跳ねる。
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