秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


うっ…



「家に帰ってからゆっくり食べます!!!」



学校じゃ、時間ないだろうし…


写メってから家でゆっくり食べよう。




「そっか。」


「はい。」


「……」


「……」


「……」


「……」


「……ねぇ?」


「はぃっ!!?」




短い沈黙のあと、先輩が口を開いた。


ドキドキしながら言葉を待っていると…




「…ちょっと、おいで?」


「へ…?」




ぉ、おいで…??


手招きする先輩に、躊躇いつつもそっちに近づく。



開かれた窓から、そよそよと弱い風が舞い込んだ。





.
< 286 / 507 >

この作品をシェア

pagetop