秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
「……なんで…こんなっ…」
「うるさい!!!」
パンッ!!
目の前が真っ白になる。
じわりと広がる痛み。
「……あたしは…可愛くないし…暗いし…弱虫、だけど…
先輩、を…神崎先輩を好きになっちゃダメだとは…思い、ません…」
「は?」
「ワケわかんねぇよ。」
ダンッ
叩かれても、蹴られても
あたしの心は
壊れたりしないから。
もう、弱虫のあたしはいらない。
恐れることなんてないの。
「…あたしが……
あたしが密かに先輩に思いを寄せることは…
あたしの…勝手です!!!」
力強く言ってみたけど、頭がくらくらしてよくわからない。
ちゃんと喋れた?
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