秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
SIX

*先輩の背中



―――――……



ここは…どこ?

どこ…だろう…


温かくて柔らかな…





「んっ……」


「ぁ、起きた!!」



目の前で笑うのは……

瀬那くん…?



「瀬那、くん?なんで…」


「ちょっとね。大丈夫か?
頬、赤いけど…」



ピトッと、あたしの頬に手のひらを当てる瀬那くん。

…冷たい……




「ここ…保健室?」


「あぁ。」



あたし…あれから…




「…気絶、しちゃったんだ…

瀬那くんがここまで運んでくれたの?」


「ぁ、あぁ。何があったか知らないけど…
まぁ…何となくわかるけどさ…」



………。

わかる…かぁあ…




.
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