秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


先輩に、この事がバレたら嫌だな…

優しい先輩のことだから、あたしに気を使うだろうし…



って、下屋敷先輩の彼氏なんだから…そんなこと気にしないか…




「ねぇ…今、何時?」


「今?……6時。
なんか用事あった?」



6時…!?

あたし、何分気絶してたのよ。



「別に大丈夫だけど…
あたし、帰るね。」


「おぃ、大丈夫かよ?
足…ケガしてんだろ。」




ベッドから下りたあたしを見るなり、瀬那くんは眉をひそめた。


ケガ…?




「いっ…!!」



自分の力だけで立ち上がった瞬間

足首に激痛が――…




「…な…にこれ…
膝だけじゃないの?」




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