秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


「ちょっと…あたし、重いから!!いいよ!!」


「いいから。ジタバタすんなよ。」



瀬那くんは涼しい顔してるけど…

は、恥ずかしすぎる!!!///




あたしのカバンも持ってる瀬那くんは

スタスタと保健室を出た。



誰かに会ったりしたら…!!


は、ハラハラする……




「おぃ?清……」


「中川さん?」




ドクンッ



瀬那くんの声を掻き消すように、耳に流れ込んできた声。


甘くて、少し低い

あたしの鼓膜に、脳に


よく響く………





「……神崎、先輩…」




歩いていた先

あたしの見えない方向に、先輩は立っていた。




久しぶりな気がする……




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