秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
きっと、いや、絶対、頭がおかしくなってたんだ。
先輩の眩しいオーラと、甘く爽やかな香りにやられたみたい。
「さすがに人の彼氏に頼んだりは出来ませんよ。
それも、下屋敷先輩の彼氏なんですから…あたしには無理です。
だからなんで瀬那くんが先輩に頼んだのかよく……」
「ちょっと待って。」
黙って話を聞いていた先輩が、あたしの言葉を遮った。
一瞬だけ振り返って、すぐに前を向いて廊下を進んでいく。
「…俺は…
…ぁ、下駄箱に着いたね。靴、履けるかな?
俺も靴履いたらこっちに来るから。」
あたしの足に負担がかからないように、優しく下ろしてくれた。
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