秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


ポンとあたしの頭を撫でてから、下りてきた階段を上がっていった。

あたし、絶対絶対…迷惑だ。


さっさと上っていく先輩の背中を見ながら、小さく「ごめんなさい」と呟いた。



自分の下駄箱からローファーを取り出して履いた。


それにしても……なんで、引き受けてくれたんだろう。

さっき先輩が言おうとしていたことも気になる。



「………はぁ…」



そのまま、身体の力を抜くように座り込んだ。


相変わらず痛む足首。

瀬那くんの考えてること…理解できないなぁ…



今度、詳しく聞かなきゃ。


と、そのとき……




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