秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


「あたしを下駄箱において、今先輩も下駄箱に向かったところ。

美央、ちょっと聞いて?」



この状況を詳しく知ってほしくて、あたしから話し出した。


どうすればいいか、アドバイスがほしかったのかもしれない。

あんなことを言ってしまって、心のどこかで後悔していたのかもしれない。


下屋敷先輩の話なんか、するつもりじゃなかったのに…


なんとなく、神崎先輩が下屋敷先輩と付き合ってるということを

認めたくなかったのかもしれない。


否定してほしかったのかもしれない。



もし、付き合ってることが事実だったら

傷つくのは自分なのに。




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