秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


わかってた。

わかってたはずだった。



先輩に…こんなに人気者で、カッコいい神崎先輩を見たときから

この人の隣にいたら大変そうだな って、思ってた。


初めて図書室で会ったときも、あたしなんかが隣にいたら、他の子たちに妬まれるだろう って思ってた。

だから、嬉しかったけど…複雑だった。


二人で廊下を歩いたときの痛すぎる視線も

一緒に出かけた先での周りの反応も


あたしには辛すぎる って

わかってた。



この人の隣にいたら、自分の心が傷つくだろう って

一目みたときから…わかってた。



でも…




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