秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


つい眉間にシワが寄ってしまう。

そんなあたしを無視して、瀬那くんが言った。



「この前、どうなった?」


「え?」



この前…?

いつのことかよくわからない。



「足を挫いたときだよ。俺が気を利かせてやったんだろが。」


「……ぁ…」


偉そうにため息を吐く。

どうなった と言われても…


あたしも瀬那くんには聞きたいことがあったから、ちょっと面倒だけど説明してあげた。



「………でね?もう彼氏のフリは終わったかもしれないの。」


「ふぅん。でも…まだ安心出来ないな。」



あたしの説明が終わると、瀬那くんは難しい顔をした。




.
< 368 / 507 >

この作品をシェア

pagetop