秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


あたしが首を傾げると、前の空いていた椅子に座った。



「お前を会長に預けたとき、めっちゃ顔が赤かっただろ?」


「え?」



そうだったの?

自分のことで精一杯でわからなかった。



「それに、瞳が潤んでたからな。きっと恥ずかしいときとか照れてるときは瞳が潤むっぽいし。」



思い出したようにプッと笑う瀬那くん。

…黒い羽が見える。



「な、なんでそんなことわかるの?」


「ぁ?昨日、お前たちのことが気になったから会長に直接聞きにいったんだよ。
『あの後どうなったんですかぁ?』ってな。」




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