秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
そのとき…
「おぃ、中川いるか?」
担任の先生が入ってきた。
もう数人しかいない教室。
すぐにあたしを見つけて近づく先生。
「さっき伝え忘れたんだが…何やら会長がお呼びのようだ。
多分、委員会のことだな。
今から、ちょっと図書室に行ってくれ。」
「え……?」
あたしが固まってる間にも、先生は「頼んだぞ」と言って、早々と教室を出て行った。
“会長”
その言葉に有り得ないくらいドキドキしてる。
……顔が熱い。
「ぉっ?会長から呼び出し?
何、お前告白されるんじゃね?」
からかってくる瀬那くん。
告白じゃないわよ。
「委員会の話でしょ。そんなのよくあることなんだから…」
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