秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
そうは言っても、先輩に会えることが嬉しい。
たとえそれが委員会のためだとしても。
「でもさぁ。」
カバンを持って教室を出ると、瀬那くんが後ろからついてきた。
「なに?」
「なんで会長が図書委員担当なんだろうな。」
………え?
なんでって…
「そんなの、神崎先輩のことだから…余ったのになったとかじゃないの?」
「でも希望の委員会で、会長は図書委員を選んだらしいぜ?」
「生徒会入ってるヤツに聞いた」と自慢気に言っては、あたしを見下すように見てくる。
……先輩の希望が
図書委員?
.