秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
「清嘉ー。
お風呂入ったらー?」
「待って、もうちょっと……」
さっきから、お母さんがあたしを呼ぶ声が一階から聞こえる。
先輩の本を読み始めて20分。
すでに“眩しい光と君の瞳”の虜になっていた。
ストーリーは、ちょっと切ない恋のお話。
瞳 っていう女の子が、ある日出会った瞬 っていう男の子を好きになる。
今は、まだ起承転結の承あたり。
続きが気になる。
時計を見ると、もう8時近い。
早くお風呂に入って…そのあとゆっくり読もう。
自分の持っている、コスモス柄の栞をはさんで
着替えを持ってお風呂場に向かった。
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