秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
瀬那くん……
息を切らした瀬那くんは、あたしを見るなりまた走ってくる。
「大丈夫かよ!?…俺が無責任なこと言ったから…」
「ち、違うよっ……ただ…」
整った顔を歪ませる瀬那くんに、慌てて首を振る。
違う…
違うよっ…
「とにかく…何があったのか…
話せるところまででいいから。」
美央の言葉に、あたしはしっかり頷いた。
みんなのおかげで、なんとか正気でいられる。
瀬那くんが隣に座って、あたしは話し始めた。
突然過ぎる、告白の話を……
.