秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
だから…っ
「清嘉…」
瀬那くんがあたしの肩を抱き寄せた。
トクンと小さく跳ねる心臓。
「でも、ただ諦めるだけじゃないんだろ?」
「…ぅん……」
「なら…最後まで応援するから。」
瀬那くんの言葉が、冷えきっていた心を温める。
ありがとう……
「そうよ!!清嘉はしっかり恋をして強くなったんだから。
チャンスが来たらまた頑張ろう!!」
「もちろんあたしも応援する!!」と、にっこり笑った美央。
小田島くんもコクコク頷いてくれてる。
……みんな…ありがとう…
身体を包み込まれるような温かさに、また涙が出た。
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