秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


小田島くんは完全に混乱してるし、瀬那くんは先輩を思い切り睨んでるし……


美央ですらイマイチ状況が掴めてないみたいだった。



「か、会長…どうしてここに?」


美央の質問に、先輩は



「ちょっと、清嘉ちゃんに会いたくて。」



と眼鏡の奥の瞳を細めた。


み、美央がトリップしてる…!!!



先輩の悩殺スマイルは、誰だってクラクラさせてしまうんだ。



「あ、あたしちょっとお手洗いっ!!」


「お、俺も!!」



そんな眩しい笑顔の先輩に、美央と小田島くんはトイレに行ってしまった。

というか、逃げた。



「わり、俺このあと予定あんだ。」



ついには、瀬那くんまでもが帰り出した。




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