秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


深呼吸してから、覚悟を決めた。


どうせ夢なら…

頑張って告白してみよう。


そう思ったから。




「…初めて見たときから、先輩の優しい瞳が印象的で、ずっとずっと、話してみたいと思ってて…

一緒に出かけたりとか、お祭り行ったりとか…最初は「憧れ」だと思ってた気持ちが……いつの間にか変わってて…

でも、下屋敷先輩の彼氏って思ったから…諦めようとした、けど………っ」



なぜか溢れてくる涙。

歪む視界の中、やっぱり先輩の眩しい瞳だけが明確に見える。




「あたし………

先輩のことが大好きなんです…」



頬に涙が伝う。


あたしが一番伝えたかった言葉だった。




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