秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


色々な人から挨拶されて、笑顔で返す神崎先輩。


下屋敷先輩 と、付き合ってるのかな…?




ギュッと、胸が痛くなる。


心臓よりもっと深い場所が締め付けられる。



……やっぱり先輩には、下屋敷先輩みたいな眩しい人がお似合いです。


あたしは、この本を読み終わったら……

先輩とは関わらなくなるんだ。




「面白かったです」って言って、本を渡して

「それはよかった」って、先輩が笑ってくれて



……それで、終わり。




終わり なんて寂しいけど

告白する勇気のないあたしに、そんなことを言う資格はない。



なんとなく、栞をはさんで本を閉じた。




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