秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
いちいち、並んでる二人を見てショック受けてちゃ身が保たない。
わかってるけど…やっぱりいい気はしない。
「……ふぅ…」
深く息を吸ってみる。
ちょっとずつ冷たくなっていく空気が身体に巡る。
先輩の隣にいるのは…あたしだけがいい。
地味で暗い自分をわかってるはずなのに…
それが下屋敷先輩相手なら、余計にイヤ。
「……絶対…負けない…」
そう決意したのに
ある出来事が起こったのは、その矢先のことだった。
先輩……
あたしは…好きなんです。
でも…先輩は……
違うんですか…?
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