秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
本当にごめん
と深く頭を下げられた。
……そんな…脅されてたなんて…
「バラされてもよかったのに…」
「清嘉が頑なにイヤがってたから。バラされたら困ると思って…」
「ほかの人にキスするくらいなら…バラされた方がましです!!」
「……」
大きく言うと、黙り込んでしまった先輩。
……?
「……怖かった。」
「ぇ…?」
再びあたしを抱き締め直して、呟いた。
「バラされたら、清嘉が離れていくんじゃないかって。
もう隣にいてくれなくなるんじゃないかって…怖くて。
キスしたら、もっと傷つけるって…気付けなかった。」
弱々しくそう言って、また「ごめん…」と謝られた。
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