秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


ガララッ…


やっぱり誰もいない。



椅子に座ってのんびりしている先輩に、尋ねてみた。



「な…なんで教室にきたんですか!?びっくりしましたよ!!」


「ん〜?清嘉に会いたくて、気付いたら足が勝手に。」


「なっ…///」



こっちが問い詰めてるはずなのに、あたしの方が焦ってしまっている。



「きっ、キスは…
見せつける……とかは…」


「気付いてないみたいだけど…清嘉のことを好きな人が意外とたくさんいるから。
ちょっと…自慢したかった。」




今度はクスッと笑って、あたしを招き寄せた。


……勝手に動いて先輩の方へ向かう足。



これか…勝手に って。




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