秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


こうしてほかに誰もいない図書室で、また段ボールを片付けることになった。


これが終わったら、ちゃんと本も返して…

言ってみよう。




「一気に大丈夫?」


「はい。大丈夫だと思います。」


「そう?重いから気を付けてね。あんまり無理しないでね?」




時々言われる優しい言葉。

副会長は“紳”って名前だけど、神崎先輩の方が“紳士”的。


こんな高校生もなかなかいないよね……




微妙な距離感の中、作業を進めていった。





――――……




「よし、終わりだね。」




作業を始めて30分。

段ボールがいっぱいになった。


今日のノルマ達成……




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