距離は遠とし。

-月side-


おかしい。


いつもなら俺が先に中に入ると言ってミミがまだ話したいと言うパターンなのに、


あいつはすぐ中に入ると言った。



今日のミミはおかしい。


なんなんだ、あいつ・・・。



まぁ、明日も朝から起こしに行くし、その時に聞けばいいか・・・。






俺はそんな甘い考えで眠りについた。


















ピッピピピピピピ


ピピピッカチャ



「ハァ・・・」


目覚ましで目を覚ます。




用意された朝ごはんを食べようと1階に下りると、


いつも台所にいる母さんと、テーブルで新聞を読んでいる父さんがいなかった。




どうしたんだ・・・?



朝ごはんも作られていない。



「ハァ・・・どこ行ったんだよ」


行くんなら朝ごはん作っていけよ。



俺は牛乳を胃に流し込んだ。


まぁ、ミミんとこでも食べるし、用意するか。



俺は制服を着て用意をする。



なんだろう・・・。




今から嫌なことを認めないといけない気がする。



なんなんだ・・・?



「・・・いってきまーす」


誰もいない家に慣れで言う。



隣りに視線を向けるとなんだかいつもと違ってみえるミミの家がある。



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