距離は遠とし。

俺はベットで横になってミミを想って泣いた。


何時間、何分、何秒経ったのだろう、

分からないぐらい俺はミミを想って泣いていた。



きっと泣いている時間が長かったんだ

ドアに人の気配がした。



「あの子ね」


部屋に入ってきたのはナホさんだった。


「妊娠してたらしいの」


ナホさんの言葉には涙を一瞬で止めることができる力があった。



「・・・どういう事ですか?」


ミミが妊娠?


「3ヶ月になっていた赤ちゃんがあの子のお腹の中にいたらしいの。死んだ後に分かったの」


ナホさんは床に視線を向け続ける。


「相手は?」


心臓が痛い・・・。

ミミは、俺が好きじゃなかったのかよ。



「赤ちゃんの相手はミミを襲った奴だった」


「襲った・・・?」


どういう事だ?


「あの子・・・襲われたの」


ナホさんは悔しそうに言った。


「・・・どういう事ですか?」


俺はこれしか言えない。


いきなりすぎて頭が回らない。


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