【花集】線香花火に叶わない願いを

『ンァッ……』

「ハァッ……」


静かな公園に響き渡るのはあたし達の息づかいだけ…。


段々荒々しくなるキス


でも、まだ足りない。


終わりだって分かってる。


彼にとっては遊びで、名前の通り嘘つきなのかもしれない。

ねぇ…それなら最後まであたしを騙して…。


愛されてるって錯覚を見せてよ…。



嘘でも良い…


今ひととき…


もっともっと


深く深く…


息も出来ない位に…


愛して……。



【END】



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