噂話症候群 【 例えばこんな出来事 】

『千佳ちゃん』は急いで帰ると家中に鍵をかけて窓のカーテンも締めました



その様子を見た『千佳ちゃん』のお母さんが


「どうしたの？」と、尋ねると『千佳ちゃん』はとても怯えていて、お母さんが何を聞いてもまともに答えられる状態ではありませんでした


そんなやりとりをしていると部屋の中に煙が充満してきたのでございます



ゲホッ…ゲホッ…


たまらなくなって二人が部屋を出ると何故か家中が火の海となっておりました



「お母さん…火事…何で！？」



「わからないけど大丈夫よ、慌てないで消防に電話を…えっ？電話が通じない…！？どうして？…千佳、携帯で電話して！？」


「うん、あっ！？…どうしよう…携帯は、蛍ちゃんに渡したままだった…！？」


「えぇっ！？…何でよ！もう、駄目！…あの窓から逃げましょう！」


ところが…窓の鍵を開けても窓は開かず、ガラスを割ろうとしても割れず、火の勢いが激しく


消防が着いた時には既に『千佳ちゃん』とお母さんは火の海の中へと消えてしまったのでございます


沢山の近所の住人や野次馬の中に


『ピンク叔母さん』の姿がございました