噂話症候群 【 例えばこんな出来事 】
もちろん、次々とお客様を取られて



沢山のライバル店が黙っているはずがありませんでした



そんなある日



この小さなラーメン店のすぐ近くにある



ライバル店『 幸楽 』


この店の主人『若月さん』は



どうして潰れかけていた店が急に人気店になったのか? 自分の店と何が違うのか?


お客として偵察に行く事にしたのでございます



そして『若月さん』は噂のラーメンを食べ



噂のチャーシュー丼を食べたその味と来たら


今まで食べたことない美味!



こんなに美味いラーメンは初めてだ!



鳥か?豚か?魚?何のダシなのか全くわからない!



でも、でも、やめられない美味さがある!


チッ!美味いのは認めるがこのままでは



俺の店がつぶれちまう!



『若月さん』は味には感動しましたが



やはり人気店になった事に



嫉妬をしました



そして思わずこんな事を口走ったので



ございます



「 ご主人!このラーメン美味いねぇ…何のダシなの?鳥も違うし豚も違うし魚ぽくないよね?何のダシなの? 」



「 …いやぁ、お客さんそれは企業秘密って事でお願いしますよ 」



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