噂話症候群 【 例えばこんな出来事 】
「 え…何これ…? 」


それは



等身大の人形に今まで集めた皮膚を貼り付けた物でございました


まるで人形に人間の皮を被せたような


いえ、人間と間違える程に良く出来ていたのです



「どうだ!素晴らしいだろう?とても美しい肌をしているだろう?あと少しで完成するのだよ!」



「きっ気持ち悪い…」


「フン!この素晴らしい肌の良さがわからないとは…」



「…先輩は…何でこんな事をしてるの?先輩は平気何ですか?…もしかして…『栞先生』の事も狙ってたって事?」



「別に……趣味は人それぞれだろう?橘先生の趣味は趣味だし、僕には関係ない…ただ、面白そうだと思ってね…橘先生の手伝いをする事にしたのさ」



「おっ面白そうって…」


「あぁ…毎日うんざりする程の女子に囲まれて毎日告白されて、いい加減にしろって殴りたくて我慢の限界だったんだ!」



「 ……先輩 」



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